経営者思考

ブランディングで気をつけておきたい戦略的ポジショニングの変化

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ブランディング戦略において、自社のポジショニングをどう確立させるのかは、最も大切なことです。
しかし、そんなポジショニングをあまり意識していなかったり、ポジショニングを理解していない会社が多いのも事実ではないでしょうか。

企業経営の戦略を作りあげるには、戦略的ポジショニングが一番難しい作業になります。
その戦略的ポジショニングを作り、企業経営を成功に導く方法をご紹介します。

ブランディングの戦略事例

なぜポジショニングを確立しなければいけないのか?

ブランディング戦略としてのポジショニングを意識していなくても、“まぐれ”で自社の商品やサービスが売れる可能性はあります。

しかし、それはあくまで“まぐれ”なので、長続きはしません。
その市場で継続して商品やサービスが売れ続けるためには、常にポジショニングを意識しておく必要があります。
むしろ、商品やサービスが売れている時こそ、自社のポジショニングについて検討し続けるべきなのです。

変化し続けるニーズとトレンド

なぜなら、まず消費者のニーズやトレンドは変化するものだからです。

これは、時代の流れによって変化するものなので、その時に売れているとしても、引き続き常に動向をチェックしておかなければなりません。

ブランディング戦略の成功事例

一度の成功のみで「これで大丈夫」だと思い、ポジショニングを意識しなくなる会社もあります。

逆に常に時代の動向に敏感で、自社の強みが時代にどれだけマッチしているのか、競合相手の動向など常にポジショニングを意識している会社は、売上がアップするはずです。

競合企業との力関係の変化

市場で同じジャンルにいる競合相手との関係もまた、変化するものです。

自社と同じように競合相手もまた、その市場シェアを獲得するために、日々ポジショニングを検討し続けているはずです。
そのため日々、自社と競合相手との力関係が変わっていくことがあります。

競合相手が日頃からポジショニングを意識しているのに、自分たちは何も意識していなければ、市場で置いていかれるのも当然でしょう。

常に自社の強みと、競合の動向をチェックすることこそ戦略的ポジショニングの実現を可能にするのです。

戦略的ポジショニングを明文化しよう

まずは現在の「戦略的ポジショニング」を見出し、それを明文化しましょう。
これによって自社のポジショニングが明確になります。
そして明文化することによって、社内での共有が可能になるのです。

戦略的ポジショニングが明文化されていれば、社内全員で事業の目標も見えやすくなるでしょう。
そのため、市場の中で何か変化が起きれば、すぐに対応することができるはずです。

ブランド戦略の成功事例

市場は常に変化するもの。いつ、どんな競合相手が登場するかわかりません。
その変化に素早く対応するためにも、戦略的ポジショニングの明文化と、社内での共有が求められます。
これは、どんな事業でも、どんな会社でも大切なことです。

大切な「戦略的ポジショニング」の見直し

競合企業が現れたと思ったら、自社の戦略的ポジショニングを見直してください。
自社の強み、競合相手の特徴、。市場のニーズ、トレンド、これらを改めて考えなければなりません。

競合相手にはない自社の強みは何なのかを冷静に考え、自社の強みが最も活きる部分にポジショニングすることが大切です。

成功体験がある企業は要注意!

競合相手が現れた時、ポジショニングを改めて考えることは必須ですが、過去に成功体験がある企業は要注意です。
そういった企業は、「こうすれば成功する」との思いが強いので、改めて自社のポジショニングについて考える動きが鈍ってしまうからです。

成功体験は大切な経験ですが、どのようなシチュエーションでも有効になるとは限りません。
むしろ成功体験に固執するあまり、ポジショニングに失敗してしまうケースも珍しくないのです。

成功体験に固執することなく、しっかりと自社のポジショニングを見つめ直していきましょう。

「なんとなく売れている」企業になっていませんか?

それほど施策を打っているわけではない。
何か特別な戦略を立てているわけではない。
でも、なんとなく売上はある。

企業経営においては、この状態は危険だと言えます。
なぜなら、利益が出ている間はなかなか現状を改善しようとしない経営者が多いからです。

売上があると、どうしても「経営がうまくいっている」と考えてしまうもの。
しかし、なぜ利益が出ているのかがわからない状態では、いつその利益がなくなってしまうかもわかりません。

なぜ利益が出ているのかわからないけど業績が順調であるという会社は、まずは一度、自社のポジショニングを考察してみるとよいでしょう。
特に業績が良い時期、余裕のあるうちに自社のポジショニングを明確にしておけば、いざという時の強い武器になります。

ブランディング戦略とポジショニング

他社とはどのような点が異なるのか。他社にはない自社の強みはどこなのか。
まずはこれらを考えてみましょう。

競合を分析しよう!

自社のポジショニングの分析は同時に、競合他社を分析することでもあります。
他社を分析することで、改めて自社の強みも見えてくるでしょう。

また、他社を分析することで他社がどのようなことを考えているのかが見えてきます。
自社がどうすべきなのかも見えてくるので、まずは競合他社を分析してください。

まとめ

戦略的ポジショニングは、どんな企業にとっても必要なものです。
裏を返せば、常に最適なポジショニングを確保している企業は成功しているはずです。

最適なポジショニングのためには自社だけではなく、競合他社の存在も考慮しなければならないのは言うまでもありません。

成功をと考えた時、「利益」「売り上げ」を追いかけることも大切ですが、まずは自社のポジショニングから考えてみるとよいでしょう。

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