経営視点

起業から4年で上場! ブランドをつくっていくために必要なものとは?

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2017年の調査では、全国で新しく設立された法人数・・・つまり起業された会社の数は13万1,981社。
この数は前年比3.1%増、新たに立ち上がる会社は年々増えているということです。

もちろん、なかには事業経験が全くなく、ゼロから起業するケースも少なくありません。
資本金別で見ると、500万円未満の小規模法人の設立が増加しています。

このような小規模企業でも、「ブランディング」によってすぐに成長することが可能です。
事業経験ゼロから起業し、わずか4年で上場した会社の実例をご紹介します。

企業 ブランディング 上場

ブランディングを推し進めるカテゴリーキラー戦略とは?

ビジネスにおいては「競合他社を圧倒する差別化された強い商品・サービス・事業」であるカテゴリーキラーを生み出し、ブランディングに成功することが重要です。
自社のカテゴリーキラーを明確に設定しなければ、商品開発や企画を作っても業績は伸びません。
したがって、カテゴリーキラーが明確ではなく、ブランドを作り上げていない企業の成長は見込めないのです。

ブランディングに成功し、成果を上げている事業は、意図的かつ戦略的にカテゴリーキラーを生み出し、さらに時代に合わせながら、オリジナルのカテゴリーキラー戦略を実施し続けています。

そんな中、あるセミナーにご参加頂いて出会ったのがM社長です。
M社長は、事業経験ゼロからわずか4年で上場まで会社を成長させた頼もしい経営者です。

起業 ブランディング 講演会

その日の講演会は3時間ほどのものでしたが、M社長は開始後10分でブランディングの必要性に目覚め、「今後の事業について指導してほしい」と決めていたそうです。

その時のM社長は「これから事業を立ち上げよう」と考えていたところで、どのような事業をやるかも決めていない状態。
まさにゼロからの創業のタイミングでした。

未経験のラグジュアリーホテル経営に挑戦!

M社長から、「全く未経験であるホテル経営に挑戦することになったので、ご指導をお願いします」との連絡を受けました。

M社長の構想は、富裕層を対象にしたラグジュアリーホテルを展開するとのこと。
エリアは海外、日本にも歴史的にゆかりがある国で、富裕層がバカンスに訪れゆっくりする場所でした。

M社長の場合は、過去にホテルの仕事に携わった経験もなく、全く未経験の事業への挑戦でした。
そこからM社長の、ホテル事業を「カテゴリーキラー」として躍進させ、会社のブランドを作り上げていくための戦略づくりがスタートしました。

起業 ブランド ブランディング

M社長の想いはとても強く、戦略づくりをしている段階から「どんなホテルを経営していくか」等、事業構想やイメージがよく伝わってきました。
そんなM社長が描いた戦略は、ブランドの確立を見越した、カテゴリーキラーを生み出すポイントをしっかりと押さえた素晴らしい内容でした。

カテゴリーキラー戦略に必要なもの

M社長には、「立ち上げた事業をやりきる」という覚悟が常にありました。

新事業の展開ということは、リスクもあり、それなりの投資を伴う一大事業です。
しかし、M社長の口癖は「できるかどうかではなく、やりきると腹を決めることが大切」という言葉でした。

幼少期から武道やスポーツで鍛えた強い精神力の持ち主であるM社長は、まさに信念の塊のような人でした。
カテゴリーキラー戦略のためには、経営者の「やり続ける意思と覚悟」が必須なのです。

そのM社長の強い覚悟と信念は、ホテル事業を現実のものとしました。
立派なラグジュアリーホテルが建設され、企業を成功へと導いたのです。

起業 ブランド 経営者 覚悟

さらに、開業1年目から、しっかりと営業利益をあげているという報告も。
開業1年目から順調に利益を出せるということは、同業界では快挙と言えます。

その後、海外の有名なビジネス誌に大きく取り上げられたM社長、その記事の真ん中に堂々とM社長が写っていました。

M社長の経営するホテルは、創業2年目には世界的なラグジュアリーホテルの格付けランキングで、老舗の有名ホテルと並び評価されるレベルになるほどに成長し、
さらに3年目に入っても、しっかりと利益を出し続けました。

起業からわずか4年で上場させた強い信念

M社長がホテル事業を立ち上げてから4年目に、さらに嬉しい報告がありました。

その報告の1つ目は「先生、お陰様でブレないホテル経営ができています」ということ。
初年度から順調に成果を出して来たM社長は、4年目になってさらにブレないホテル経営を確立していました。

そしてもう一つ、「本年度中に現地で上場します」という驚きの報告があったのです。

事業経験もなくゼロからのスタートで出会ったM社長。
「ホテル事業に挑戦する」と聞いたときも驚きましたが、創業初年度から順調で、さらに4年で上場するという話にも驚きました。

上場については経営者それぞれの考えがあります。
しかし、M社長はゼロからのスタートで「できるかどうかではなく、やりきると腹を決めることが大切」という強い信念を持って経営をしてきた結果としての上場です。

M社長は今なお、このホテル事業において確立したホテルのブランド力と、現地の信用を源に、その国と日本の懸け橋としてさらなる新しい事業の準備をしている最中です。
ホテル事業を通してM社長が作ったブランドと信頼は、国と国をも繋ぐ大切な役割をしながら、さらなる広がりを見せていくことでしょう。

起業 ブランド カテゴリーキラー

M社長が会得したカテゴリーキラー戦略は、ホテル経営の成功と上場という大きな結果を残しました。
しかし、カテゴリーキラー戦略は、これだけに終わりません。
今後もM社長は、ますますカテゴリーキラー戦略を駆使して躍進されることでしょう。

カテゴリーキラー戦略を継続させ、企業を発展させる

多くの経営者は、家族を支えながら大きなリスクを背負い、夢を持って事業に挑戦しています。
講演会などを通していろいろな経営者とご縁をいただきますが、M社長のように信念を持ち、強い想いでカテゴリーキラーづくりに取り組む姿には感動させられます。

カテゴリーキラー戦略は、商品だけでなくあらゆる業種に応用することができます。
M社長のように、次なる事業展開に臨む際にも、新たなる分野でカテゴリーキラー戦略を発揮しブランドが確立されていくと、企業は多方面で成長し続けていくことが可能になるでしょう。

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